庭の開放的な環境を利用して鉢花栽培を楽しんでいると、
やがて大きな問題が浮上してくる事になります。
特に湿度の高い梅雨や夏場のシーズン、
鉢を置いている棚の支柱を伝ってナメクジや蟻といった害虫が鉢の中に侵入し、
成長しかけの大切な花や芽、
根といった柔らかくデリケートな部位を食害してしまうのです。
日々入念に全ての鉢をチェックしこれらを見付け次第補殺する、
あるいは駆除用の薬剤を置いたり散布したりといった対策が有効となりますが、
ガーデニングに掛ける時間や頻度によっては
必ずしも有効な方法とはなり得ないパターンだってあり得ます。
それなら鉢の置き場や設置方法を工夫しようという事となるのですが、
それなら思い切って鉢を上から完全に吊るしてしまうというのはどうでしょうか。
外部からの飛ばないタイプの害虫の侵入を防げる他、
鉢や株自体の通風条件も優れたものとなり、
病気にもなり難いといったメリットを持っているのです。
直接素焼き鉢にセットし吊るせるオーキッドハンガーと呼ばれる用具が
園芸専門店から売り出されている他、
一般の園芸店でも鉢ごとホルダーに収め吊り下げるタイプの器具が売られている等、
活用出来るアイテムは意外と多いのです。
もちろん自分自身の手でこれらの吊り下げアイテムを自作する事も可能。
鉢を吊るす先となるのは大抵の場合、
洗濯物を干す物干し竿やその支柱となるのですが、
吊るしたい鉢花の数によっては
それ専用のスペースや器具を用意した方が便利でしょう。