とある初夏の朝。
マンションの2階にあるベランダでガーデニングを楽しんでいる
私の夏の日課はベランダに出ての深呼吸と、
そこに作った大きな棚に毎年の様に這わせた
アサガオの色とりどりの花を楽しむ事。
その日もいつもの様にアサガオの花を確認したのですが、
その付近からハチの様な結構響く羽音が・・
何事かと羽音が発生していると思われる付近の棚を見ると、
やはり胴体の太いハチの様な昆虫が高速でホバリングし、
次々と花の間を飛び回っては蜜を吸っています。
一瞬にしてこれがスズメガの一種である事を判断した昆虫好きの私。
その特徴ある黄緑の鮮やかなボディと透明の羽から、
オオスカシバである事がそれ程の時間も掛からず判明しました。
このマンション付近は里山の緑も豊富で
灯火に昆虫が飛んでくる事も珍しく無いのですが、
オオスカシバという種類を間近で見るのは初めての事で、
その飛行の美しさにちょっと得した気分になったのでした。
よく調べると、他のスズメガの様に幼虫がアサガオを食害する様な事も無く、
至って無害な昆虫との事。
残念ながら他の花も含め花粉媒介者になってくれるかは不明だったのですが、
同じくベランダで育てている野菜を含め、
昆虫による受粉を考えるきっかけとなってくれたのです。