庭でガーデニングをする際、
ただ平面的に花壇やプランターを配置し
草木を植えるだけでは何となく味気なさを感じるものです。
もし条件が揃っているのなら思い切って大きめの岩や樹木を購入して据え付け、
可能であればそれらの隙間にも草花を植え付けて、
立体的で面白い情景を演出したいものですよね。
岩や背の高く幹の太めな樹木を植えたところまでは一般とほぼ同様なものの、
私がそこに据え付ける事にした植物は少々毛色が変わっているかも知れません。
それがデンドロビウムやフウランといった
いわゆる着生ランと呼ばれるランの株。
これらの株は原産地において、
霧の発生し易い川沿いや山肌の木の幹、もしくは岩肌に根を張り、
空気中の水分を吸収して生育しています。
そういった原産地の状態を模して
岩や木の幹の隙間に水をたっぷり含ませたミズゴケと共に株を括り着け、
着生させて育てようとしたのです。
幸いな事に自宅や庭は湿度の高めな谷戸の奥に位置し、
周囲も柔らかな森林に覆われていましたからその目論見は成功、
植え付けてから5年後にはしっかり根を張ってくれ、
早くも花を咲かせるまでに至ってくれました。
まあこれは極端な例ですが、
環境に合った草花を上手く活用すれば2次元3次元を問わず、
魅力的な庭のアレンジが出来るという事です。